

今回は日出町で、住宅裏の斜面に生育したシイの特殊伐採を行いました。
現場は一本の高木を伐採するというより、斜面一帯に高木が連続する林に近い状態。
最大約25mまで成長したシイの幹が家側へ傾き、枝葉も住宅の屋根を大きく覆っていました。
隣地への越境もあり、今後さらに成長した場合の管理が難しい状態となっていました。
現場状況
- 地域:日出町
- 樹種:シイ
- 高さ:最大約25m
- 周囲:住宅屋根・林道・隣地
- 問題:屋根への張り出し・隣地への越境
- 重機:進入不可
現場へ続く道は未舗装の林道で、路肩も軟弱。
重量のある重機を安全に進入させることが難しく、樹木側からも通常の伐採機械を使用できない条件でした。
難しかったのは「家側へ傾いた高木の本数」
今回の現場では、対象木の多くが住宅側へ傾いていました。
その直下には屋根があります。
そのため根元から倒すことはもちろん、樹上で切った枝や幹をそのまま落とすこともできません。
さらに難易度を上げていたのが対象となる木の本数です。
一本の危険木を処理して終わる現場ではなく、斜面に連続する高木を一本ずつ、安全な状態へ変えていく必要がありました。
吊り切りと引き込み切りで屋根から離す
ロープアクセスで樹上へ入り、枝の伸び方、幹の傾き、重心を確認しながら伐採を進めました。
屋根上へ張り出した枝は、切断後に自然落下させるのではなく、ロープで吊り切り。
さらに家側へ傾いた幹や枝については、ロープを使って安全な方向へ荷重を掛け、屋根から離す方向へ引き込みながら切断しました。
枝から幹へ段階的に重量を減らし、一つひとつ安全な大きさまで分割して処理しています。


施工後
住宅を覆っていたシイを伐採し、屋根上に大きく張り出していた枝を解消。
施工前は高木に覆われていた住宅周辺に空間が生まれ、斜面側から光と風が通る状態になりました。
山際や斜面に建つ住宅では、年月とともに周囲の木が大きくなり、気づいた時には**「家側へ傾いている」「屋根の真上まで枝が伸びている」「重機を入れる場所がない」**という状態になることがあります。
特に複数の高木が住宅側へ傾いている場合、一度に倒すのではなく、周囲の建物や地形に合わせて一本ずつ安全に処理することが重要です。
大分特伐では、重機が入れない斜面や狭所、建物に近接した高木についても、現場状況に合わせてロープを使用した特殊伐採をご提案します。
光射し
風抜ける
皆 笑顔