日出町にて、クスノキ・カシ・モチなど計5本の特殊伐採を行いました。
現場の中心となったクスノキは、高さ約30m、胴回り約6.5m。記録から樹齢約450年と推定される、非常に大きなクスノキでした。

現場状況
- 地域:日出町
- 樹種:クスノキ・カシ・モチ
- 高さ:最大約30m
- クスノキ胴回り:約6.5m
- 推定樹齢:約450年
- 本数:5本
- 周辺状況:お稲荷さん・公民館
- 重機:進入路狭小および境内のため使用不可
- 施工方法:ロープによる特殊伐採・吊り切り

ご依頼のきっかけは、老朽化した枝の落下
長い年月を経た枝の一部が折れ、公民館へ落下。窓ガラスを破損したことが、今回のご依頼のきっかけとなりました。
巨木の直下にはお稲荷さんと公民館があり、枝をそのまま落とすことのできない環境です。さらに進入路が狭く、お稲荷さんの境内という立地から大型重機を入れることもできませんでした。

ロープを使い、巨木の枝を一本ずつ切り下ろす
作業員がロープで樹上へ入り、枝の状態や重心、周囲の建物との位置関係を確認しながら作業を進めました。
高さ30m近い樹上では、一つひとつの枝そのものが一般的な庭木ほどの大きさになります。特に大径の枝は、切った瞬間にそのまま落下させることができません。

ロープで荷重を受け、扱える大きさに分割しながら吊り切りし、お稲荷さんや公民館へ接触させないよう慎重に地上へ下ろしていきました。
祀られているのは、素盞嗚尊(スサノオノミコト)。
推定樹齢約450年。
戦国の時代から今日まで、この地で人々の営みを見守ってきたクスノキです。
区民の皆様の「一番太い樹幹は残したい」という思いを受け、木が大きく手を広げた姿と、正面へ伸びる特徴的な樹形を残しながら、今後の腐朽が入りにくい位置を見極め、最終的な剪定ラインを決めました。
危険を取り除くために切る。
しかし、残せるものは残す。
これから先もこの地に立ち、区の皆様をお守りくださいますよう、心よりお祈り申し上げます。

樹齢約450年を経ても、力強く立つクスノキ
長い年月を生きてきた老木ではありましたが、作業を進めて確認すると、樹幹の芯まで腐朽が進んでいる状態ではありませんでした。
450年という時間を重ねながら、今なお太い幹を保つ立派なクスノキでした。
今回は、老朽化した枝の落下によって実際に建物被害が発生したことから、周囲への危険を減らすために必要な部分を伐採しました。
大きな木ほど、その存在そのものが地域の景観や歴史の一部になっていることがあります。だからこそ、ただ「大きいから伐る」のではなく、木の状態と周囲への危険性を見ながら、残す部分と手を入れる部分を判断することが大切だと考えています。
光射し
風抜ける
皆 笑顔