

日出町の天満宮参道で、高さ約15mのサクラの特殊伐採を行いました。
長年成長したサクラは参道を覆うように大きく枝を広げ、近隣住宅の屋根へ越境。一部は電線にも掛かり、さらに大きな枝が古い鳥居の真上まで伸びている状態でした。
サクラは老朽化が進み、芯枯れによって幹や枝が脆くなっていました。
その真下には長年残されてきた古い鳥居があります。
枝を自由落下させることはもちろん、伐採した枝や幹を鳥居へ一切接触させることのできない現場でした。
この現場で重要だったポイント
老朽化したサクラは、外見だけでは内部の強度を判断しにくく、健全な木と同じ感覚で荷重を掛けることができません。
そのため樹上へロープアクセスし、サクラの状態と枝の荷重、鳥居・屋根・電線との位置関係を確認しながら施工しました。
枝を一度に大きく切るのではなく、安全に扱える大きさまで細かく分割。
切断した枝はそのまま落とさず、ロープで吊りながら一枝ずつコントロールして切り下ろしました。
特に鳥居直上では、切った枝が振れたり落下したりしないよう、吊り位置と切断位置を確認しながら慎重に作業を進めました。
施工後

特殊伐採によって、近隣住宅の屋根への越境と電線への掛かりを解消しました。
そして、サクラの枝葉に覆われていた鳥居周辺にも空間が生まれ、参道へ光と風が通るようになりました。
古い鳥居を残しながら、その上にある老朽木の危険を取り除く。
今回の現場では、木を切ることだけではなく、その場所に長く残されてきたものを傷つけずに施工を終えることが重要でした。
屋根や電線に掛かった高木、神社・寺院・墓地など周囲へ枝を落とすことのできない樹木、老朽化して強度に不安のある木は、現場条件によって施工方法が大きく変わります。
大分特伐では、現場の状況を確認したうえで、その場所に適した施工方法を検討しています。