日出町にて、高さ約15mのサクラ1本を特殊伐採しました。
サクラは家屋側へ大きく枝を伸ばし、屋根掛かりとなっていました。また樹冠の中には複数の架線が通っており、通常の伐採が難しい現場でした。

特に注意が必要だったのが、非常に細く視認しづらい光架線です。引き込み線だけではなく地域へつながる本線も含まれており、枝と架線が入り組んだ範囲では、切った枝をそのまま落とすことができません。
道路側には車両を入れられるものの、屋根掛かりしている家屋側へは重機が進入できないため、ロープアクセスとリギングを使って作業を進めました。
細い光架線の内側で、一枝ずつ切り離す
作業員がロープで樹上へ入り、架線の位置と枝の伸び方を確認しながら伐採。サクラ自体も老朽化して弱っていたため、枝の状態を見ながら、シビアな部分ではロープで荷重を受けてから切断しました。

特に架線や屋根に近い枝は、切断後の枝の振れまで考え、リギングによって動きを制御しながら一枝ずつ処理しました。

守るものは、屋根や架線だけではありませんでした
この現場でもう一つ大切だったのが、木の直下に広がるお庭です。
お施主様は約30年前に家を新築され、その後、庭はご自身の手で少しずつつくり上げてこられたとのことでした。

植木や庭木、庭の構造物も含め、長い年月をかけてつくられた空間です。そのため今回は、屋根や架線への接触を防ぐだけではなく、直下のお庭を傷めないことも施工条件の一つとして、吊り切りを交えながら伐採を進めました。

「今年一年の目標」だったサクラの伐採
施工後、お施主様から、このサクラの伐採を今年一年の目標の一つにされていたと伺いました。
大きく育った木は、気になり始めても簡単には伐ることができません。まして、自分で長年手を入れてきた庭の中にある木なら、なおさらだと思います。
老朽化への心配。屋根へ伸びる枝。架線との接触。そして、伐採するときに庭を傷めないだろうかという心配。その一つひとつを確認しながら、長年気掛かりだった一本を無事に伐採しました。
木を取り除くことだけでなく、その周りにある暮らしや、長い時間をかけてつくられてきたものを守ることも、特殊伐採の仕事の一部だと考えています。
現場概要
- 地域:日出町
- 樹種:サクラ
- 高さ:約15m
- 本数:1本
- 周辺状況:家屋・屋根・光架線・庭
- 重機:道路側使用可/家屋側は進入不可
- 施工方法:ロープアクセス・リギングによる特殊伐採
光射し
風抜ける
皆 笑顔